メールマガジン『学級通信のネタ』バックナンバー
第12号
☆戒と律
今から約二千六百年前のお釈迦様の時代。出家した男性の弟子を比丘(びく)、女性の弟子を比丘尼(びくに)と言いました。
弟子たちの集団を僧団と言いますが、この僧団には、当時の国の法律は適用されませんでした。と言うより、適用する必要性がなかったのです。
今では戒律と言えば、修行者が守らなければならない規律を言います。
しかし、もとは自分が守るべきいましめを『戒』、集団が守らなければならない規律を『律』と呼びました。
そのころの僧団には比丘の250律、比丘尼の348律と言って、男性の出家僧には250個、女性の出家者には348個の規律がありました。
これらは、当時の国の法律よりもはるかに厳しいものでしたので、国の法律を適用する必要性がなかったわけです。もちろん、僧団の信頼もあつかったことも事実です。
君たちは学校生活をおくる上で、いろいろな約束事や規則がありますが、先ほどの言葉を使えば、そうした約束ごとが『律』です。それに対して、自分で決めた決意や守るべきことが『戒』です。
例えば、「授業に必要のないものは持ってきてはいけない」という約束ごとは律、「絶対に遅刻をしないようにしよう」とか「忘れ物をしないようにしよう」などと自分で決めたことがらが戒です。
戒を決めて、守りきることは、難しいことです。しかし、それがでできる人は、他の人から信頼されます。
本校では「世界に信頼される人物」になることを目指して、日々努力する人を育てています。つまり自分で戒を定められる人間を育成しようとしているのです。
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