メールマガジン『学級通信のネタ』バックナンバー
第25号
☆恨み心では恨みは解けない
幽霊は、「この恨みはらしてくれるぅ〜うらめしやぁ〜」、と言いながら現れるそうです。と言っても、それは怪談話の世界です。
この世に恨みなどの未練があるから、あの世に旅立てずに宙ぶらりんになって、幽霊として存在しているのだそうです。しかし、あまりスマートな生き方ではないな、と思います。
江戸時代まで続いていた仇討ちは、合法的に恨みをはらすシステムでした。
しかし、この仇討ちは、恨み心で恨みをはらしていたわけで、殺された人の妻子が、恨みをはらすために仇討ちをして、
仇を討たれた人の妻子がまた、恨みをはらすためにさらに仇討ちをするなどということになると、恨み心は永遠に続いてしまうことになってしまいます。
以前からも話をしているとおり、恨み心はマイナスの考えです。ですから、本当は恨みをはらして、「あぁ、すっきりした」という感覚は単なる錯覚なのに、人はなかなか気づきません。
太平洋戦争中に、日本は遠くオーストラリアにまで攻撃を仕掛けました。
戦争も末期になり、特殊潜行艇(一人乗りの爆弾を積んだ潜水艇、体当たりして戦艦を撃沈させる任務を負った。特攻隊の一種)がオーストラリアのある港に停泊していた船に体当たりしました。
船は沈みました。しかし、オーストラリアのその港も見える丘の上には無名戦士の碑が建っているそうです。彼らは、日本人を恨まずに、その日本人の命をかけたその勇気をたたえたのです。
憎むべきは戦争であり、人ではないと…。
三つ例を挙げて話をしました。恨み心では恨みは解けません。恨み心で解こうとすると、恨みは形を変えて永遠に続いてしまうものなのです。
いろいろなトラブルが起こります。しかし勇気ある一歩が、恨み心の連鎖を断ち切るのだと思います。
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