メールマガジン『学級通信のネタ』バックナンバー
第83号
☆考える力を養おう
授業中にふと気がつくことがあります。それは、「あいつは聞いていないな」とか「あいつは授業のことを考えていないな」ということ。
別におしゃべりをしているからでも、関係ないことをやっているからでもありません。
たとえ鉛筆を持ってノートを写していようが、その人からわき上がってくる雰囲気で、先生にとっては手に取るように分かってしまうのです。
でも多くの先生はあまり注意をしないのではないかと思います。それは、どちらかというと、隣の席の人としゃべっている人、うとうととしている人が目立ってしまうからです。
しかし、君たちの将来を考えて、本当に注意すべきは、聞いているようで聞いていない、考えているふりはしているけど考えていない、といったそうした人たちであろうと思います。
このような人は、人間が本来備わっている能力である、自ら考えることを拒否しているわけです。これは恐ろしいことです。人間が人間であること否定していることになるからです。
改めて言うまでもなく、人間にとって「ものごとを考える」ということは、とても大切なことです。そればかりか生きていくために、なくてならない条件であろうと思います。
さまざまな場面で悩み、苦しみを経験するときにも、新たな発想を生み出すときにも、『考える』ということが、その基本となります。
もしかしたら、君たちの中には、「考えないことのなんてありえない!」と言う人もいるかもしれませんが、ここで言っている『考える』とは、「より深く考える」という意味を言います。
だから、「今日家に帰ったらゲームしよう」とか、「今日のお昼はパンにしよう」などは、考えたことにならないのです。これは単に思いつきにすぎません。
そうではなくて、あたかも将棋で相手の手を読み、その次、そしてさらに次の手を読むように、奥深くものごとを考えることが大切なのです。
だから、思いつきではなく、この場合はどうなるだろうか、また別の場合はどうなるだろうか、その時の良いところはなんだろうか、良くないところは、等々思いを巡らせることが必要なのです。
今、学校で学んでいる勉強は、ある意味ではこの『考える』という力を養うための、材料を集めているとも言えます。
だから今現在、あまりものごとを考えられない人であっても、ある程度の材料がたまれば、いつしか考えられるようになるでしょう。
しかも考える力は訓練で培われることを忘れていけません。まずは授業中、思うに今の君たちのとって、これが最も有効な訓練の場となるでしょう。
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