メールマガジン『学級通信のネタ』バックナンバー
第130号
☆まごころを込めて
ずいぶん前に、商売が繁盛している薬屋さんの話を聞いたことがあります。薬屋さんと言っても、町の薬局と少し違います。自分で薬を調合しているようなお店です。
その薬屋さんはつねづね「うちの薬はよく効くんです」と言っていました。でもその言葉は、商売上の宣伝ではありません。
「なぜなら、私どもの薬屋では、心をこめて、まごころ込めて薬を調合しています。だから非常によく効くんです」というのです。
その話を聞いて、なるほど…と納得できました。単なる機械的な作業ではなく、「この薬を飲む人の病気がはやくよくなりますように。そして幸せになりますように」と、
本当に心を込めて調合している薬ならば、その効果は絶大だろう、と思ったからです。
こうした一見非科学的に思えることでも、実際には大きな影響を与えることはよくあります。それはきっと、人間社会の中で『心』というものの占める割合が大きいものだからだと思います。
B組の特別清掃区域は一階の男子トイレです。毎日ここをきれいに掃除してもらっています。
この春新設されたトイレですし、まだまだピカピカのトイレですから、掃除も念入りに、床から何からすべてを雑巾で水拭きしています。そんなときも、心を込めて、
「いつもピカピカのトイレはみんなが喜ぶし、使っていても気持ちがいい」と思いながら拭くのと、「汚いなぁ、いやだなぁ」と思いながら拭くのでは、その仕上がりは違います。
「みんなが気持ちよく使ってもらえるトイレにしたい」と思えば、使う人にもその気持ちが伝わり、これから先、ずっときれいなままのトイレであり続けるのです。
まごころを込めて仕事をすると、その仕事は予想を遙かに上回る大きな仕事をします。そしてそのこと自体が、幸福の種をまき続けていることにもなるのです。
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