メールマガジン『学級通信のネタ』バックナンバー
第138号
☆一人で生きているつもりで…
人は世の中のために生きることを求められています。「そんなことはない。私は自分のために生きている」と思う人もいるでしょうが、実はそうではないのです。
君たちが食事をするときに、その食べ物をよく見てください。確かにお金を出して買い物をして調理したものでしょう。
その調理は誰がしたのですか。たとえ自分でしたとしても、包丁やまな板を作っている人がいます。鍋やフライパンを作っている人もいます。
もちろん、さまざまな食材も、誰かが育てたり、提供したものです。彼らが「自分のため」だけに生活していれば、人が使うことを前提として製品を作ることはないでしょう。
自分だけが使えればいいわけですから、人のために調理器具を提供する必要はなくなるのです。ところが、世の中はそうではないのです。
料理をするときにガスを使ったならば、そのガスを提供をしている会社があります。その会社には社員がいます。
電気だって、発電所から送電線を通って各家々に届きますが、電柱や電線も人がつくったものですし、発電所も発電するための施設も、すべて人が作ったものです。
家だって、大勢の人の手を経て建てられたものです。建てたのは大工さんかも知れませんが、塗装をした人、内装をした人、そしてその原材料も、日本のみならず、さまざまな外国から運ばれてきたものでしょう。
つまりそれらを運んだ人もいるのです。木材なら輸入木が多くなっていますが、こうした木を切り出した人がいます。その木を間伐しながら何十年もかけて育てた人だっています。
このように、私たちは、非常に多くの人の手によって、今の生活が成り立っていることがわかるでしょう。
ですから、時に「いちいち私のことに干渉しないでくれ。放っておいてくれ」などと思うことも、青春期によくあることですが、そんなときこそ、自分の周りをよく思いめぐらせてみてください。
自分一人で生きているつもりでいて、実は『自分は生かされているのだ。多くの人に支えられているのだ。』ということに気づくはずです。
だからこそ、あなたも、自分だけのためではなく、世の中のために、人のために生きることが求められるのです。
世の中の多くの人が「世の中のために生きて」こそ、社会は成り立っているのです。あなたもそうした人の仲間入りをしなくてはなりません。
人は世の中のために生きる存在です。その中でこそ自分を大切にすることが許されるのだと思います。
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