メールマガジン『学級通信のネタ』バックナンバー
第141号
☆魂に感動を与えるもの
君たちはどんなときに涙が出てくるでしょうか。涙は、悲しいときにも出てくるのですが、ここでいう涙はそうではなくて、感動したとき、魂が揺さぶられたときに出てくる涙です。つまり、感動の涙です。
人知れず、「自分はテレビのドラマを見ていても泣いてしまう」なんて人もいるかも知れません。「コンサートで音楽を聴くと涙が出てくるんだ」、そんな人もいるかも知れません。
確かに心温まるストーリーのドラマは感動を生みます。そこに『愛』が含まれているからです。また、すばらしい音楽も感動を生みます。
何ともいえない、幸せな気持ちになって、心が落ち着き、懐かしさ、嬉しさ、喜びが伝わってくるからでしょう。音楽というものは、
曲に込められた作者(作曲者)の気持ちを感じた、演奏者がさらに思いを込めて作っているために、とても大きな力として、聴く者に伝わってきます。
随分前ですが、NHKのテレビで、アウシュビッツ強制収容所に作られたオーケストラ楽団についての特集番組がありました。
アウシュビッツ強制収容所は、第二次世界大戦中にドイツのヒトラーによってユダヤ人を大量虐殺するために作られたところです。
ここで、いくつかの楽団が作られ、ガス室に送られるために歩いている人々に演奏を聴かせ、これから訪れる死を感じさせないようにと、音楽が利用されたのです。
その楽団の生き残りの老人が演奏中に「楽団があるくらいなんだから、これから行く先も、きっとそんなに悪いところではないよ」と、殺されることを知らずに歩いてゆく人の声を聞いた、と証言していました。
これは、本来感動を生むはずの音楽を、戦争が逆に利用した例です。「できるだけ軽快で明るい曲を演奏しなさい」という指示があったのだそうです。
今は、(日本は)平和な世の中ですから、すばらしい音楽を聴けば感動します。それはごく普通のことです。
ただ、音楽の種類によって、演奏者の心境によっても、その伝わり方は変わってきます。昨日聴いた『ゴスペル』は、
『よい知らせ』という意味があるのだそうですが(「GOSPEL」、福音、「よい知らせ」の意で、イエス・キリストが告げた救いのメッセージのことを言う)、
これも、音楽から伝わってくる感動の喜びによって、今ある悲しみ、苦しみを忘れようと、起こったのかも知れません。このように音楽には、魂を揺さぶるもの、感動を呼び込む力があるのです。
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