メールマガジン『学級通信のネタ』バックナンバー
第161号
☆自立のための第一歩
推薦入試が始まりました。この土日も受験をした人も多いことでしょう。「先生、倍率3倍なんです…」などと、言う人もいましたが、もう今さら倍率は関係ないでしょう。
受験を終えた人にとっては、できることは唯一、発表を待つだけです。まだまだ心が落ち着かないかも知れませんが、そこはぐっと我慢です。
中学生にとっての高校入試は、自立への第一歩です。親と相談することはあるでしょうが、実際に願書を書き、それを受験校に提出するのは自分自身ですし、
試験を受けるのも、合否の発表を確認するのも、手続きをするのも、原則として自分自身です。こうした一連の手続きを通して、大人への階段を一段上っているのです。
推薦入試のあとには、一般入試も控えています。もちろん選抜試験ですから、合格する人もいれば、そうでない人もいます。高等学校は義務教育ではありませんし、
さまざまな学校、特色ある教育を行おうと、理想を掲げ、入学希望者を募集しているわけですから、当然のことながら、競争が行われるのです。
「競争しなくても、誰もが希望する高等学校に入学できればよい」という考え方もありますが、競争のない社会は堕落します。努力しなくても、希望がかなうことになれば、
ほとんどの人は怠けることをよしとして、向上を目指さなくなってしまうからです。
それでも、こうした入学試験のシステムは、君たち十五歳にとっては、少し厳しいかも知れません。試練に思えるかも知れません。
しかし、このハードルを乗り越えてゆかなくてはなりません。そして、それは君たち自身であることが求められているのです。
土日は、君たちの先輩も、センター試験を受験しました。そして、みずからの目標や夢に向かって、努力を重ねています。
多少つらいこともありましょうが、競争を逃げてはいけません。正々堂々と、立ち向かってください。それが、自立であり、自らの人生を切りひらくチャンスであるのです。
全員が第一希望に合格することはないでしょう。しかし、一方、それによって人生が決定されるわけでもありません。
人は、さまざまな環境や経験によって、学びを深め、成長していくのです。それが、人間の社会であり、この世の仕組みです。
恐れることなく、焦ることなく、怯(ひる)むことなく、あきらめることなく、どこまでに立ち向かってください。それが、自立のための第一歩です。
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