メールマガジン『学級通信のネタ』バックナンバー
第173号
☆友人関係を築くためには
君たちの中にも、「どうもなかなか友だちを作るのが苦手だ」、という人がいます。これは中高生に限らず、大学生も、社会人でも、その症状(?)は同じようです。
そうした人たち皆が、「どう話していいか分からない」と、同じようなことを言うのです。
しかし一方で、人と人との出会いというものには、不思議な縁(えにし)があるようです。偶然であって偶然ではないような、そうした何だか引き合うものがあるものです。
だから、「友だちなんて自然にできるよ」という人もいるわけです。それでも、『友だちができにくい…』という悩みは深刻で、困っている人もいるのではないかと思います。
ところで、真に友人という人たちは、「互いを信頼し合っている」という関係を持っています。通常の場合、
「友だちになってください」と相手にお願いすることはほとんどありませんが、以心伝心というか、語らずとも、
「俺たち、私たちは友だちかな…」とお互いが感じているものです。その背景には、お互いを受け入れ、理解し、信頼しているという事実があるはずです。
つまり、友人関係を築くには、『相手を理解する』ということが不可欠なわけです。人は性格も、考え方も違います。そうした人たちが、互いに仲良くなるのは、
必ずしも同じような性格、考え方である場合だけではありません。学生時代は、得てして、同じような性格、同じような考え方の人が、友人関係を築き上げることが多いようですが、
友人関係はそれだけではないのです。時としては、全く正反対の性格、考え方であっても、その関係は成り立つものなのです。
しかし、その関係の中で、『相手を理解する』という観点だけははずせません。これが友人関係を保つ一本の手綱であって、これを互いに握っている限りは、関係を維持できますが、
どちらかがこの手綱を手放すと、友人関係は崩れてしまうのです。
『相手を理解する』とは、相手を受け入れることです。相手の意見、考え方、性格を知り、たとえ自分と違うものであったとしても、一度聞き入れるという態度です。
ときどき、人の話も意見も聞かず、自分中心の人がいますが、このような人は、『相手を理解する』のではなく、『自分を理解させよう』としているのです。
自己主張の得意な人は、相手の意見を聞くことが得意な人なのです。『聞き上手は話し上手』とも言うではありませんか。
以前読んだ本で、『理解することと、愛することは同じことである』とありました。相手のことを考えられるからこそ(相手を愛すればこそ)理解することができ、
また相手を理解しようとする態度そのものが愛なのだ、という説明でした。確かに、自分のことしか考えられない人は、相手のことを理解することはできません。
友人関係を築くことは、一生を貫く大切なことです。苦手だという意識のある人は、『相手を理解する』という言葉をキーワードに、もう一度チャレンジしてみませんか。
じっくりと相手の言葉を聞いてみる、行動を受け入れてみる。自分の考えと違ったとしても、「なるほど…」と納得した上で、穏やかに相手に語る…。そんな一呼吸置くような、
落ち着いた態度で、相手と接してみてはどうでしょうか。お互い同じ人間なのですから、理解し合えないわけはありません。
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